フランス発のドラマ『6人の女 ワケアリなわたしたち』(原題:Les Randonneuses)は、がんという共通点を持つ6人の女性たちが過酷な登山に挑む物語です。キャストのプロフィールや声優、ストーリーや物語の背景、実話かフィクションか、ロケ地、主題歌、挿入歌、エンディング曲もご紹介します!どうぞ最後までお読みください!
6人の女 ワケアリなわたしたち キャスト、声優は?
アリックス・ポワソン/大学教授の妻のサラ役(声:三石琴乃)
大学教授の妻のサラを演じるアリックス・ポワソンは、1979年パリ生まれ。17歳で高校卒業し、フランス国立高等演劇学校で演技を学びました。
サラは大学教授の妻だけに、真面目な性格で学生時代は成績優秀、感情よりも理屈を働かせるタイプでしょうか。レールから外れることなく歩んできた人生だったかもしれません。
このドラマではそんなレールから一旦降り、登山を通してもっと感情をくすぐられる何かに出会うのでは?と私は想像しています。
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クレマンティーヌ・セラリエ/企業弁護士のノエミ役(声:一龍斎貞友)
企業弁護士のノエミを演じるクレマンティーヌ・セラリエは、1957年セネガル生まれ。高校卒業後に1年間滞在したアメリカとフランスの両国で演技を学びました。
1994年、エイズに纏わる世間の誤認を払拭するため、テレビ放送中にHIV陽性の男性とキスをして話題に。
少し大胆な事をする女優さんという印象ですね。6人の中で一番年齢が上ですが、写真を見ても、年齢など私には何の意味も持たない!というオーラが強く伝わってくる女優さんです。
そんなワイルドな雰囲気の彼女が企業弁護士を演じる、というだけでも興味深いですね。ドラマでは、圧倒的なオーラと知性を活かして6人のまとめ役ではないかと私は思います。
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カミーユ・シャム―/救急医のパティ役(声:桜井明美)
救急医のパティを演じるカミーユ・シャム―は、1977年パリ生まれ。祖父はギリシャ語学者のフランソワ・シャム―。ロン・ポワン劇場で演技を学びました。
美人で落ち着いた雰囲気の女優さんです。ドラマでは、救急医として全メンバーのコンディションチェックや薬の管理などテキパキとこなしていくと思います。
医師でありながら患者という複雑な役だけに、他のメンバーにはない葛藤があるはず。そのあたりもドラマでは描かれると思います。
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ジョセフィーヌ・ドゥ・モー/エヴの妹のカレン役(声:高橋理恵子)
エヴの妹のカレン役を演じるジョゼフィーヌ・ドゥ・モーは、1977年フランス生まれ。10歳で演技に強く惹かれ、フランス国立高等演劇学校で演技を学びました。
おっとりして、いかにも優しそうな雰囲気の女優さんです。”お母さん”の言葉が6人の中で一番しっくりくると私は思います。
ただドラマでは、姉をがんで亡くしたい妹役とあって、一番感情が大きく揺さぶられるでしょうね。姉の闘病生活や思い出も描かれるのでは?
さらにカレンは高所恐怖症なんです!みんなと一緒に山頂までたどり着けるのでしょうか?恐怖を克服していく過程も見どころポイントですね。
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ティフェーヌ・ダヴィオ/警察官のモルガン役(声:永宝千晶)
警察官のモルガンを演じるティフェーヌ・ダヴィオは、2000年フランス生まれ。演劇学校Les Enfants Terriblesで5~7歳まで学び、13歳で女優デビュー。
6人の中では一番若手ですが子役スタートなので、他の先輩女優と並んで安定した演技を見せてくれそうですね。
写真を見る限りでは初々しい美人警察官といったかんじ。そして、なんと妊婦さんです!妊婦さんが登山?と私はビックリですが、過去に色々あったのは間違いないですね(笑)
この年代(20代中盤~30代前半ぐらい)の女性のがん患者のリアルな声を代弁してくれると予想しています。
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クレール・ボロトラ/インド帰りのヴァレリー役(甲斐田裕子)
インド帰りのヴァレリー役を演じるクレール・ボロトラは、1973年フランス生まれ。9~12歳までバレエを習い、パリ・ドーフィンヌ大学をでは経済学を学びました。一男一女の母。
20歳で一人インドに渡って以来、インドで暮らしていたヴァレリー。インド人の生や死に対する考え方を私はあまり知りませんが、他のメンバーと異なる見解を持っている事は確かではないでしょうか。
日本人の視点のヴァレリーと、フランス人の視点のヴァレリーも異なるでしょうね。そのあたりの違いも興味深いです。
ヴァレリー役のクレール・ボロトラはかわいらしい女優さんですね。雰囲気的にはインドに1人で長期間暮らす人には見えないですが、その意外性も含めてどんな演技を見せてくれるのか楽しみです。
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6人の女 ワケアリなわたしたちはどんなストーリー?
ではドラマのストーリーをチェックしましょう!
登山のため車で駅に向かっていたサラはうっかり夫をひいてしまう。パニックになりながらも、なんと夫を放置し、そのまま仲間のノエミ、パティ、カレン、モーガン、ヴァレリーが待つ列車に乗り込んだ。
年齢も雰囲気もバラバラの6人の女性たちを結び付けているのは「がん」。体調もいろいろの登山初心者たちが、無謀にも高さ3,500メートルを超えるフランス・アルプスの山に挑もうとしていた。
目的は、治療仲間だったエヴの遺灰を頂上にまくこと。この登山を計画したのもエヴだった。6人は、その目的を知らないガイドのトムを振り回しながら意気揚々と出発。
大自然のなかで過酷な山登りをしながらさまざまな騒動が発生。6人それぞれが隠していた秘密がしだいに明らかになっていく。全員無事に頂上にたどり着けるのか?
このストーリーを読んで、「えぇ!そんな過酷な事するの!!」と驚いた方も多いのでは?がん患者の女性たちが登山、しかも富士山級の高い山だなんて!と私は二度読みしました(笑)
実際、このびっくりな構成などがすでに放送された本国フランスでは大きく反響を呼び、放送開始後1週間で410万人という多くのフランス人が視聴しています。
これほど多くの人々の心をグッと掴んだのは、がん患者が過酷な登山に挑む事に加えて、がん患者の本音が赤裸々に語られているのでは?と私は思います。
家族や職場など周囲からの反応や態度の変化など、ネガティブなものも含めて描かれているのでリアル感が増し、多くの人々の心を掴んだのではないでしょうか。
それ以外にも、”がん”だけでその人を特徴付ける描き方ではなく、家族、仕事、趣味、恋愛など、がん以外の面でその人と描写しているのでは、と思います。
個人的には、6人の女性はがんという共通点がなかったら恐らく関わりない人たちであるのが興味そそられますね。違った視点を取り入れてどう人生が変わっていくかは大きな見どころでしょう。
6人の女 ワケアリなわたしたちは実話?ロケ地、主題歌、挿入歌、エンディング曲は?
6人の女 ワケアリなわたしたちは実話?
調べてみたところ、このドラマは実話ではありません。しかしこのドラマの放送作家Fanny Riedbergerは、がんの寛解中にアルプス山脈で2番目に高い山のモンテ・ローザ登山に挑戦した女性たちが実在したことを知り、その事実にインスパイアされたと語っています。
こちらの女性たちは、「Des Sommets pour rebound」という女性のがん患者向けに登山など山に関わるアクティビティを経験する機会を与える組織を通してモンテ・ローザ登山の挑戦しました。
治療や病気が長期化すると自信やエネルギーを失うことが多いと言われていますが、この組織はそういった状況にある女性のがん患者のエネルギーや自信を取り戻す手助けをしています。
監督は『アストリッドとラファエル 文書係の事件録』のフレデリック・ベルト氏(男性)
フレデリック・ベルト監督は、『アストリッド~』以外にも『ノーリミット』、『フランス絶景ミステリーコレクション』、『バルタザール法医学者捜査ファイル』を手掛けています。
日本での有名な作品を手掛けているので大物監督さんですね!
直近の『Mademoiselle Holmes』では、『アストリッド~』のラファエル役を演じたローラ・ドヴェールも出演。
ちなみみ『Mademoiselle Holmes』はフランスのミステリー系ドラマ。ローラ・ドヴェールはシャイな警官シャルリを演じています。ある日交通事故に遭って人生が変わる、という展開。
ローラ・ドヴェールはプライベートでも交通事故に遭い、そこからの女優を目指しました。生い立ちや出演作品情報はこちらから!
原作、脚本は全て女性
がんであることの職場や家族からの反応、日常生活での変化や治療のこと、見た目の変化も女性の視点で描かれているでしょう。
特に職場からの反応に関しては、がんであるために責任が大きい仕事を任せてもらえない、勤務日数や時間を減らされる等で給与が減り、経済的な問題が出てきます。そのあたりも描かれていると思います。
・放送作家…Fanny Riedberger
・脚本家…アンナ・フレゴネーズ
・作家…Sylvie Audcoeur
ロケ地は旧市街やスキー場もある観光地
6人の女性が登山に向かう地域は、フランスのオーヴェルニュ=ローヌ・アルプで、パリに匹敵する代表的な観光地です。首府のリヨンは、フランス第2の都市、美食の都としても知られています。
中世の雰囲気漂う旧市街やフルヴィエールノートルダム大聖堂や、古代ローマ劇場、さらにサン・ジャン大聖堂などもある素敵な街。
リヨンはそんな素敵な街なんですね!パリほど大都会じゃなく、古代ローマ劇場は一度は私も訪れたいですね!
そして彼女たちが登る山は、オーヴェルニュ=ローヌ・アルプにあるドーム・ド・ラ・ローズです。また、ヴァノワーズ国立公園でも撮影されました。
ホテルもあるので、普通に観光できると私は思います。こんな壮大な自然の中にあるホテルに宿泊できたら、もう一生の思い出になると私は思います。
主題歌、挿入歌、エンディング曲は?
主題歌は、バンド「ブロンディ」の「Heart of Glass」です。ボーカルのデボラ・ハリーは、2024年で78歳になります。現在の写真がありますが、元気そうを通りこしてバリバリですね!
挿入歌とエンディング曲は、回ごとに異なります。Maxime Lebidoisの「Women」、「Runaway」、シャルロット・サヴァリの「In My Arms」が挿入歌によく使われています。
エンディング曲は、ベルギーのバンドWallace Collectionの「Daydream」等が使われています。
私はどの曲も知りませんでしたが、ドラマの雰囲気と合っていると思います。でも意外というか、英語の歌を使っているのですね!
フランス語の歌は使われていないと思いますが、私にはちょっと意外でした。
どの曲も何度でも聴きたくなりませんか?私は繰り返し聴いています(笑)。
6人の女 ワケアリなわたしたちのまとめ
・フランス発、6人の女性のがん友が標高3,500mの山の山頂を目指すドラマ。フランスで大ヒットを記録した。
・監督は、ドラマ『アストリッドとラファエル 文書係の事件簿』の監督を務めたフレデリック・ベルト氏。原作と脚本は全員女性。
・ドラマは実話ではないが、かつてモンテ・ローザ登山に挑んだがん患者がいた実話にインスパイアされて作られた。
・ノエミ役のクレマンティーヌ・セラリエは、本ドラマ撮影中は大腸がんの寛解中だった。
・撮影に使われた山は、フランスのドーム・ド・ラ・ローズ。
・一人一人の女性が隠していた秘密が明らかにされていく点も見どころ。
新たな情報は追記していきますのでお見逃しなく!
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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