『リドリー~退任警部補の事件簿』は、イギリス発の人気刑事ドラマです。歌手でもあるリドリー役のエイドリアン・ダンバーの歌が渋い!ミュージカル女優ジョアンナ・ライディングは「What’ll I Do?」を披露!楽しみどころたくさんのドラマです。キャスト、前編まとめ、後編あらすじ、ネタバレありまとめ等お届けします!
リドリー~退任警部補の事件簿 届かぬ声 キャスト
★警部★
①アレックス・リドリー(エイドリアン・ダンバー)…1年半前に火事で妻と娘を亡くし警部補を辞職したが、後輩キャロルから事件解決の助けを依頼され手伝っている。ボートやジャズが趣味。
②キャロル・ファーマン(ブロナー・ウォー)…リドリーの元後輩で今も彼から信頼されている。プライベートでは女性パートナーとの間に高校生の息子ジャックがいる。
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★ゲスト出演★
①イブ・マーブリー(ジョアンナ・ライディング)…ジャズ歌手。ジュリアン・バーナムの奨学金で音大に進学出来た。15歳で家出した弟ルークの捜索をリドリーに頼んだ。
★バーナム家の親族★
①ジュリアン・バーナム…エンタメ界の有力者だった。事業と同時に奨学金で恵まれない若者の教育支援を行っていた。ジュリーに財産の一部の家と土地を相続させる遺言を遺して亡くなった。
②ジェド・バーナム…ジュリアン・バーナムの息子。かつて重度アルコール中毒者だったジュリーと付き合っていたことで人生を狂わされた。
③リザ・バーナム…ジュリアン・バーナムの娘。弟ジェドの人生を狂わせ、父の財産の一部である家と土地を相続するジュリーを疎ましく思っている。
★その他★
①ジュリー…10代の頃は重度アルコール中毒者で、ルークやダンカンとつるんでいた。ジュリアン・バーナムの親族ではないが、彼の財産の一部である家と土地の相続人。
②ルーク・マーブリー…イブ・マーブリーの弟。15歳で家出したまま30年以上行方不明になっている。
③レイ…ルークやジュリーが10代の頃にたまり場としていたレコード店の店主。ジュリアン・バーナムに世話になった人物でラジオ局を持っている。
④ダンカン…10代の頃はジュリーやルークとレコード店でつるんでいた。ルークに最後に会った人物。
リドリー~退任警部補の事件簿 届かぬ声 前編まとめ
ジャズクラブで知り合ったイブ・マーブリーというジャズシンガーの弟ルークの行方を捜すことになったリドリー。
イブは、音大進学のために奨学金を出してくれたジュリアン・バーナムの告別式参列のため、遥々アメリカから来ていたのでした。
ルークは15歳で家出し、30年以上、手紙はたまに来るが連絡は一切取れないという。リドリーは失踪前のルークの写真を元に、彼の交友関係や行動パターンを調べます。
するとルークは失踪前、ジュリーという女性と友達で、2人はあるレコード店に入り浸っていたこと突き止めます。ジュリーは、故ジュリアン・バーナムの息子ジェドと10代の頃付き合っていました。
さらに彼女は、故ジュリアン・バーナムの遺産の一部である家と土地の受取人です。ジュリアン・バーナムの娘リザはその事を疎ましく思っていました。
一方リドリーは、ルークが入り浸っていたレコード店の店主に、ルークの情報提供を呼び掛ける発信を依頼。さらにジュリーと会う約束をしますが、約束の当日にジュリーは死体で発見されます。
ルークが働いていた解体業者や、最後に会った人物のダンカンに聞き込みしますが、行方を掴む情報はなし。レコード店の発信に匿名で情報が来ましたが、ガセネタでした。
リドリー~退任警部補の事件簿 届かぬ声 後編あらすじ
ルークの捜索に加え、ジュリー殺害の捜査も開始。家と土地の相続人がジュリーである事に納得いかない故ジュリアン・バーナムの娘リザは、その件で話し合うためジュリーに会いに行っていました。
ジュリーに両方とも買い取りたいとお願いしたが、断られたという。怒りを弟のジェドにぶちまけるリザ。
一方リドリーは、レコード店に届いたガセネタの件が気になっており、調べた結果、レイの嘘だと分かり、さらにルークと名乗る男から脅迫めいた電話が寄せられたことが分かります。
そんな中、ジェドがジュリーから受け取っていた手紙の筆跡と、イブがルークから受け取っていた手紙の筆跡が似ていることが判明。
一方キャロルの部下は、ルーク失踪に関し過去に何らかの届け出があった可能性があるとして、過去の資料を調べ出しました。
そんな中、レイが自宅で自殺。部屋を調べると児童虐待の証拠写真が見つかります。実際、児童虐待に関与していた事実が判明。
ジュリーと接点があったレイ。ジュリーが児童虐待を警察に通報するのを恐れたレイが彼女を殺害した、とリドリーらは断定。
しかしルークと名乗った男の身元が分かると、真犯人は意外な人物だと分かります。
リドリー~退任警部補の事件簿 届かぬ声のまとめ
ルークは失踪後間もなく、故ジュリアン・バーナムによって殺害されていました。彼はエンタメ界の大物・慈善家でしたが、児童虐待をする裏の顔もあったのです。
児童虐待を警察に通報したルークに激怒した故ジュリアン・バーナムは、ジュリーを使ってルークをあの家に呼び戻して殺害。死体はダンカンに地下室に運ばせ、30年近く放置していました。
レコード店の店主レイは、故ジュリアン・バーナムの手下で子供を彼の元に送る役目でした。
ルークと名乗る男(後にダンカンと判明)からラジオ放送中に過去を話すぞと電話があり、正体を暴かれると確信し、自殺。
ジュリーも、ルークがひどい目に遭うと知りながらあの家に連れて来たので、やはり刑罰を恐れていたと思います。
捜索されたら自分の身が危ない。だから手紙を出してルークはまだ生きているとアピールしていたのです。
でもジェドに言ったように、ジュリーの体調は悪化していました。加えて自分との葛藤もあったと思いますが、手紙を出すのを止めました。
ジェドに「警察に駆け込む」や「皆道連れ 」と言いますが、道連れは一旦おいといて、ジュリーとしては自分が病死する前に自首してもいい、するべきと思っていたんだと私は思います。
イブが町に来ていると知り、真実を話すだけでなく恐らく謝罪もするつもりが、イブがカッとなってジュリーを突き飛ばしたため、地面にあった瓶で喉を深く切り、死亡。パニックと動揺で立ち去るイブ。
故ジュリアン・バーナムが弟ルークを殺害したと知ったイブが、彼の葬儀に出席したのは驚きましたが、生前の極悪非道ぶりを彼の家族を含め葬儀出席者に知らしめるためでした。
そしてイブがもし葬儀に行かなかったら、逮捕されなかったのでは…いや、逮捕されてたでしょうが、リドリーとの時間をもう少し、もしかしたらアメリカで過ごせたんではないかと。
そして気になるのが、なぜ故ジュリアン・バーナムは家と土地の相続人を親族以外のジュリーに指定したのか、です。
私はルークの行方よりも気になっていて、これこそが事件解決のカギだと思って観ていました。その理由とは、ルーク殺害と死体を隠しておくためでした。
遺言書作成がルーク殺害の年なのが何よりの証拠です。娘か息子に相続させてもしルークの死体を発見したら、自分の死後であっても正体が暴かれてしまいます。
娘はジュリーにお金を払うから買い戻したいと言いますが、お金の問題じゃないんですよね。
リドリー~退任警部補の事件簿 届かぬ声 私の感想 etc.
子供を巻き込んだ事件なのでいつもよりちょっと思い雰囲気だと感じた今回ですが、ジェドの立ち位置が最後までよく分かりませんでした。
ルークの事は殺害のことも含めて知らなったというジェドが、なぜ父をあんなに嫌っていたのか?ジュリーの「警察」や「道連れ」の言葉に動揺していましたが、何に恐れていたのでしょう?
若干謎が残りましたが、最後のイブの言葉以外は楽しめるドラマでした。イブの「私たちの関係が終わってしまう」はもう切なすぎて。「What’ll I Do?」-どうしたらいいの?-の歌が深すぎましたね。
イブがリドリーに、「私たち孤独なもの同士」と言うのですが、イブの方がリドリーより何倍も孤独だったのでは、と私は思いました…
キャスト、前編ネタバレなしあらすじ、リドリー、キャロル、イブ役のプロフィール、挿入歌とロケ地などまとめたページもどうぞご覧ください!
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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