リドリー~退任警部補の事件簿 残酷な真実のネタバレなしあらすじ(前・後編)<解説>放火の真犯人は誰? キャスト、私の感想 etc.

このドラマが観たい!

『リドリー~退任警部補の事件簿』は、イギリス発の人気刑事ドラマ。『残酷な真実』は、ある臨床心理士の死によって長年謎であったリドリー妻子の放火真犯人が明らかに!

歌う元刑事のリドリーは、リチャード・ハーレイ作詞作曲の『Open Up Your Door』を熱唱します!

キャスト、前編・後編のあらすじ、真犯人逮捕の解説、私の感想等まとめました。どうぞ最後までお読みください!

リドリー~退任警部補の事件簿 残酷な真実のネタバレなしあらすじ(前編)

ある団地の敷地内で、上層階から転落したと思われる男性の死体が見つかった。検死の結果、飛び降り自殺や強盗の仕業ではないことがわかる。

臨床心理士であったこの男性はパトリック・エリオット。彼について聞き込みを始まった。

すると、彼は同性愛者だったこと、同じ団地に住むロシェルという娘から嫌がらせを受けていたこと、よく訪ねて来る男がいたことが分かる。

パトリックはロシェルの日常的な暴言や嫌がらせを警察に通報していて、それによりロシェルは、友人や彼氏ジャレットと自由に会えなかった。

それを恨んだロシェルとジャレットがパトリックを殺害した、とリドリーとキャロルは推理していた。

しかも彼は、パトリックの自宅に侵入して腕時計などを盗んだ事実があったが、指紋が一致しない。

そんな中、リドリーはパトリックの患者ファイルの中にキャル・フラナリーの名前を見つける。

さらにパトリックの同じ団地のダイアンから、彼が殺害された日に不審人物がいたとの情報があった。

一方、リドリーはパトリックの上司からパトリックとキャルの関係を聞き出していた。

キャルを強く疑う態度を懸念したキャロルは上司に相談すると、彼はリドリーを捜査から外す決定を下す。

リドリー~退任警部補の事件簿 残酷な真実のネタバレなしあらすじ(後編)

パトリックの休職中にも彼の部屋で会っていたキャル。パトリックはその時の会話をこっそり録音していました。

パトリックの死後、リドリーは部屋を捜索した際に会話のボイスレコーダーを見つけ、勝手に持ち帰ります。

それをキャロルから強く咎められますが、リドリーは自分の妻子の死の真相を突き止めるのに必死。ボイスレコーダを聞いた彼は愕然とします。

パトリックがマイケル、そして放火の件にも触れた際、キャルは放火のことを事細かく話していたのです。

真犯人はマイケルではなくキャルだと断定し、マイケルに面会してそれを話しました。

マイケルはキャルに電話し、彼が放火の真犯人と断定されていると告げます。逆上するキャル。

鉄パイプを握りしめリドリーのジャズクラブに向かい、店内をめちゃくちゃに荒らしました。

その時店内には誰もいなかったので、キャルはリドリーの自宅にも向かいます。

そこには意外な人物も現れ、動揺するリドリー。放火の真相を暴けるのか?結末は?

リドリー~退任警部補の事件簿 残酷な真実の解説 リドリー妻子放火の真犯人は誰?

パトリックをベランダから突き落として殺害したのはキャルでした。診察中、キャルはリドリー宅放火の件をパトリックに話していたのです。

そしてパトリックは診察の会話を録音していました。

パトリックに執拗に付き纏っていたキャルは、母の葬儀後もキャルに会おうと彼の自宅に行きます。

そこでパトリックから放火の件を自首するように言われ、裏切られたと逆上し、彼を殺害しました。

この時パトリックは休職中でしたが、キャルから聞いた放火の件に悩まされメンタルを壊したのでしょう。

誰にも相談出来ず、かといってこのような重大な犯罪を聞いておきながら放っておくことも出来ませんから。

パトリック殺害の捜査の中で、キャルの診察の録音メモリを入手したリドリーは、キャルが放火の時の様子を詳しく話すのを聞き、真犯人はキャルと確信します。

マイケルに面会してそれを伝えます。

マイケルは否定しながらも、キャルに電話でその事を伝えると、彼は逆上。

鉄パイプを握りしめてリドリーが友人と共同経営するジャズクラブに行きますが、幸運にも店内は空っぽでした。

次にキャルが向かったのはリドリーの自宅。リドリーは不在でしたが勝手に中に入り彼を待ち構えていると、タイミング悪くキャロルの息子ジャックがリドリーを訪ねてやって来ました。

そこについにリドリーが現れます。人質のジャックを何とか解放させ、放火とパトリック殺害の真相をキャルに迫ります。

キャルは自身の犯行を認めながらも、自分は裏切られた、はめられた、という被害者意識は崩しません。

しかし最後には自分の銃をリドリーに差し出し、自分を撃つようにリドリーに言います。リドリーはこれを拒否。

キャルにとってさらに苦しい道、刑務所暮らしという罰を与えたかったのです。

リドリーの「残りの人生を刑務所で過ごせ」の言葉に激しく逆上したキャルはリドリーに掴みかかりますが、家を包囲していた射撃隊によって射殺されました。

キャルというナルシストにとって一番重い罰は「死」ではなく、「残りの人生を刑務所で送る」こと。リドリーのこの選択は確かにその通りですね。

リドリー~退任警部補の事件簿 残酷な真実のキャスト

①アレックス・リドリー(エイドリアン・ダンバー)…1年半前に火事で妻と娘を亡くし警部補を辞職したが、後輩キャロルから事件解決の助けを依頼され手伝っている。ボートやジャズが趣味。

そんなリドリーを演じるのは、1958年アイルランド生まれのエイドリアン・ダンバー。

ドラマと同様、音楽好きでバンド『Adie Dunbar and the Johahs』を結成しています。

私の印象だと、音楽と刑事ものが得意な俳優さん。本ドラマの中でも渋い歌声を披露!軽く歌っているところが私はすごいと思いますね。

俳優の里見浩太朗の雰囲気に似てると私は思いますね。そこまでイケメンじゃないのに渋い、という感じでしょうか(笑)。

②キャロル・ファーマン(ブロナー・ウォー)…リドリーの元後輩で今も彼から信頼されている。

プライベートでは女性パートナーとの間に高校生の息子ジャックがいる。

そんなキャロルを演じるのは、1982年北アイルランド生まれのブロナー・ウォー。

二コラ・コクランも出演のドラマ『デリー・ガールズ~アイルランド青春物語』や『デス』等に出演しています。

男性と結婚し男の子が1人いますが、カナダ人の母はレズビアンで同性婚をしています。

このパターンは日本でも増えつつあると私は思います。多様性があって私は賛成ですね。

姐御肌なキャラがいい味出してると思います。女性上司にしたいランキングで上位になりそうなタイプ。

こんな上司がいたら何でも相談できるだろうな、と私は確信出来ますね。

1、2回ぐらいは彼女を全面に出すストーリーがあってもいいと私は思いますが、どうなんでしょう?

キャル・フラナリー(ニコ・ミラレグロ)…リドリーの妻と娘を放火殺害し服役中のマイケルの弟。臨床心理士パトリックに執拗な態度を取っている。

そんなキャルを演じるのは、1991年イングランド マンチェスター生まれのニコ・ミラレグロ。

イタリア語とスペイン語も堪能で、10代半ばで演技に”恋に落ちた”ように夢中に。

ドラマは主に『ホーリーオークス』(ブリティッシュ・ソープ・アワード新人賞ノミネート)、『The Village』(英国アカデミー賞ベストカップル賞ノミネート)等に出演。

新作としては、イギリスのドラマ『Stags』にポール・フォーマンらと出演します。

南米で男だけの独身パーティーをエンジョイするつもりが、なぜか監獄島に送り込まれてしまうストーリー。

日本でも放送してほしいですね!すごく演技力ある俳優さんだと私は思います。本作では特に後編で迫力ある演技を披露。

もっと注目されてもいい俳優さんだと個人的には思います。

顔が童顔なだけに、リドリーを襲う場面は私は一瞬怯みました!少年っぽい雰囲気は彼の演技の一部でしょう。高い演技力にほんと驚きです。

マイケル・フラナリー…キャルの兄で、リドリーの妻と娘が眠っていた自宅に放火して2人を殺害した罪で服役中。

⑤パトリック・エリオット…臨床心理士。大人しい性格で同じ団地に住むロシェルから日常的に嫌がらせを受けていた。

⑥ダイアン・ブレイン…パトリックと同じ団地に住む女性でロシェルの母。

⑦ロシェル・ブレイン…ダイアンの娘で、パトリックに迷惑行為や暴言を吐いていた。

⑧ジャレット…ロシェルの彼氏。パトリックのせいでロシェルと自由に会えない状況だった。

リドリー~退任警部補の事件簿 残酷な真実の私の感想 etc.

エピソード1からチラチラ登場していたマイケル・フラナリーは一体何者なのか、気になっていた方は多いと思いますが、ようやく正体が分かりましたね。

弟をかばう歪んだ愛情が生み出した嘘でしたが、でも無実なのに刑務所暮らしなんて出来ません。最後はキャロルが罪の代償を払いました。

「死」ではなく残りの人生を刑務所で、は特にキャルのようなナルシストにとって、これ以上の苦行はないでしょう。

リドリーはそんな苦しみをキャルに与えることで妻と娘の復讐したわけですね。

日常生活では、キャルのように何でも他責にする人に近づいてはいけませんね。

職場などで遭遇するかもしれませんが、極力関わらないのが賢明だと私は思います。

さて、本作のタイトル(原題)「the numbered days」は、「残された日々」や場合によっては「余命」の意味で使われます。

このドラマの場合、キャルの残された日々のことだと思います。放火の件を隠すためにパトリックを殺害しましたが、逆に放火の真相が明らかになり、最期を迎えました。

『リドリー~退任警部補の事件簿』はシーズン2もあります。シーズン1の平均視聴者数が630万人もいたので、続編が作られて当然ですね。シーズン2は2024年中頃にイギリスで放送予定です。

エンディングのリドリーの歌をどう受け止めればいいのか、微妙な時もありますが(笑)、シーズン2の日本での放送を楽しみに待ちましょう!

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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