バーティ カーヴェルは、ドラマ『刑事ダルグリッシュ』では詩人兼刑事役、『ザ・クラウン』ではトニー・ブレア元首相役を演じているイギリス人俳優です。フランス語が堪能でミュージカル舞台も多く出演するマルチな才能。妻からはアプリでプロポ―ズ!そんなエピソードもある知的イメージな俳優の妻や子供、出演作品をご紹介します!
バーティ・カーヴェルは映画、ドラマ、舞台に多数出演!
バーティ・カーヴェルの活躍の場はほとんどが舞台とテレビドラマですが、2本の映画に出演してます。舞台はすでに20本以上、テレビドラマは30本近くに出演。主な作品をピックアップしました。
≪映画≫
・『レ・ミゼラブル』(2012)
・『マクベス』(2021)
≪テレビドラマ≫
・『女医フォスター 夫の情事、私の決断』(2015)
・『刑事ダルグリッシュ』(2021‐)
・『ザ・クラウン』シーズン2、5、6★全米映画俳優組合賞アンサンブル賞ドラマシリーズ部門 ノミネート
≪舞台≫
・『パレード』(2007) ★ローレンス・オリヴィエ賞ミュージカル主演男優賞ノミネート
・『マチルダ・ザ・ミュージカル』(2010、2011、2013) ★ローレンス・オリヴィエ賞ミュージカル主演男優賞など受賞
・『Ink』(2017~2019)★トニー賞演劇助演男優賞など受賞
数多くの作品に出演していますね。私のイチオシは、ジョディ・カマーも出演の『女医フォスター 夫の情事、私の決断』です。浮気するダメ夫を演じています。
妻の復讐もすごいのですが、バーティ・カーヴェルのサイコパスぶりも一見の価値あると私は思います。私の中の彼のイメージは清純派俳優だったので、こんなダーティーな役はちょっと驚きでした。
もう1つおススメの作品は、ドラマ『刑事ダルグリッシュ』です!次の章で見どころなどを解説していきます。
バーティ・カーヴェルは刑事ダルグリッシュで悲しい過去を持つ刑事を熱演!
刑事ダルグリッシュはどんなキャラクター?
バーティ・カーヴェルは刑事ダルグリッシュを演じ、部下のマスターソン巡査部長をジェレミー・アーヴァインが演じています。
ダルグリッシュはエリート刑事であり詩人でもあるユニークな人物。知的で難事件も解決に導く敏腕刑事です。人情深いところがある一方、怪しい人物にはドンドン真相を迫っていく鋭さも。
私の印象は、妻と子を亡くしているという悲しい事実を抱えているのですが、鋭く攻める時はガンガン攻める刑事さんですね。
殺人犯を逮捕する時もその繊細さを失うことなく、その人の尊厳を壊す最後の一線は超えないところが私は特に好きです。
バーティ・カーヴェルは舞台でも大活躍とあって発声も良く、全身を使った演技は流石だと私は思います。
刑事ダルグリッシュはどんなドラマ?
『刑事ダルグリッシュ』は、イギリスの女性作家P・D・ジェイムズ(1920‐2014)の同タイトルの小説のドラマ化です。
世界中で大ヒットした小説ですね。世界的に権威あるCWA賞(英国推理作家協会賞)でシルバー・ダガー賞を受賞しています。
P・D・ジェイムズは、PTSDのため働けなかった夫に代わって病院などで働きながら2人の娘を一人で育てました。
本格的に執筆活動を始めたのは40歳になってから。すごくパワフルで前向きな女性、という印象を私は持っています。
P・D・ジェイムズの作品の特徴の一つは、人里離れた場所や閉鎖的なコミュニティで事件が起きることだと私は思います。
『黒い塔』の舞台は、海外沿いにひっそり聳え立つ塔、『ナイチンゲールの屍衣』の舞台は郊外にある看護師養成学校。こちらも周りは緑に囲まれ、他に建物はほとんどない設定です。
私の印象では、登場人物の性格や生活環境、信じていること、嫌っていることなどを緻密に描くのも特徴だと思います。
シーズン1の「ナイチンゲールの屍衣」、「黒い塔 」、そして「死の味」が2024年3月上旬に放送されました。
シーズン2はアメリカ、イギリスでは2023年4月に放送されました。映画・ドラマの批評サイトRotten Tomatoesでの評価は100%です!日本での放送を楽しみに待ちましょう!
バーティ・カーヴェルはザ・クラウンでブレア元首相とジャーナリストを演じる!
バーティ・カーヴェルは、Netflixの超人気ドラマ『ザ・クラウン』のシーズン2で政治記者だった故 ロビン・デイ氏を、シーズン5、6ではトニー・ブレア首相役を演じています。
実在する人間を演じるのはレジティマシーがあると考えるバーティ・カーヴェルは、今回のトニー・ブレア首相役のオファーが来た時、ストーリーを知らないまま契約書にサインしました!
さらにこんなコメントを:
「ザ・クラウンは素晴らしいショーだし、これまで実在人物を演じてきた。だから今回もこの役の取り組みには自信があるよ。」
シリーズ3、4でチャールズ皇太子役を演じたジョシュ・オコナ―は、オーディションを受けるのも気が進まなかったと言っています。
実在人物、しかも元首相や皇太子となると、私の想像ですがプレッシャーはかなり大きいでしょうね!
故 ロビン・デイ氏役に関しては、バーティ・カーヴェルの父、祖父、そして曽祖父もジャーナリストだったので、親近感が持てたと私は思います。
それにしても奇遇と言うか、何かの巡り合わせだと私は思いますよ。しかもロビン・デイ氏は、バーティ・カーヴェルの祖父のお友達でした。
祖父の葬儀では頌徳の言葉を述べてます。こんなカメオ出演が出来るなんてとても名誉なことだと私は思います!
バーティ・カーヴェルは他にも舞台『The 47th』でドナルド・トランプ役も演じたことも。確かに政治家な雰囲気あると私は思います。
バーティ・カーヴェルは妻、子供はいる?
バーティ・カーヴェルの妻は、6歳年下の女優のサリー・スコットです。10年間の交際を経て2019年に結婚しました。
10年も交際していたんですね!2人とも浮いた感じはないですし、慎重派なのだと私は思います。
私はプロポーズの経緯が面白いと思うのですが、何と妻の方からWhatsAppというアプリでプロポーズ!
アプリでプロポーズって、私は驚きです!2人ともそんなイメージ私にはなかったので、意外です。
結婚の翌年には息子のアーニー・サンシャイン君が誕生してます。実は息子が生まれた頃、バーティ・カーヴェルは母親を脳の病気で亡くしました。
息子の誕生と母親の死が重なり、とても複雑な心境だったのでは、と私は思います。
そんな頃に撮影に入った『刑事ダルグリッシュ』でバーティ・カーヴェルが演じたのは、妻と生まれたばかりの赤ん坊を亡くした辛い過去を持つ刑事役。
「母の死によってこの刑事に個人的なレベルで共感できた。」
とバーティ・カーヴェル。確かにそうだと思いますが、でもプライベートでの悲劇を嫌でも思い出す役を演じるのは辛いと私は思います。役者という職業の辛い点ですね。
バーティ カーベルのwiki風プロフィール、生い立ち
ここではバーティ カーベルの簡単なプロフィールや俳優になった経緯をご紹介します!
名前:バーティ・カーヴェル Bartie Carvel
生年月日:1977年9月6日
身長、体重:183㎝、76kg
出身地:イギリス ロンドン
家族:妻(女優のサリー・スコット)、息子(アーニー・サンシャイン)
バーティ・カーベルは、心理学者の母とガーディアン誌の編集者だった父の元に生まれます。5歳頃に両親は離婚しますが、両親はどんな気持ちでいるのかとても気になっていた繊細な子供でした。
周りの人たちの感情をスポンジのように吸収する強い共感力があり、演劇ごっこが大好き。子役がよく行く演劇学校には行きませんでしたが、色々なキャラクターを演じて遊んでいました。
確かに現在の年齢(2024年で47歳)になっても、繊細さがまだ十分に残っている雰囲気はあると私は思います。
バーティ・カーヴェルは大学に進学した頃から、自分の特技は演技だと改めて気づきます。当時はサセックス大学で英語を専攻していたので、卒業後、奨学金を得てRADAに入学し、演技を学びました。
演技を学び始めたタイミングとしては若干遅めだと私は思いますが、自分の気持ちに正直になって将来を決めたのだと私は思います。
バーティ・カーヴェルの両親の影響も大きく、心理学者の母とジャーナリストの父を持ったことは俳優になることに有利だった、と語っています。
「演技というのは、リサーチしてそれをプレゼンすること、そして登場人物を深堀することだ。つまり両親の職業を掛け合わせたような仕事さ。」
確かにそうですね。バーティ・カーヴェルの曽祖父、祖父もジャーナリストだったので彼も同じ道を、と周りは考えていたと私は思います。
でもバーティ・カーヴェルは両親の職業のいいとこどりをして俳優を選んだのですね!俳優デビューは2003年の舞台『Revelations』のジャック役でした。
俳優になっていなかったら何をしてるかさっぱり分からない、と語るバーティ・カーヴェル。その時すべきことに全力投球する、とてもピュアな俳優さんという印象を私は持っています。
知的な俳優さんなので将来的に監督や脚本家もいけるかもしれません。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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