アマンドラ・ステンバーグは、若干25歳にしてキャリアは10年以上ある黒人と白人のハーフの女優です。ノンバイナリー、そして黒人という立場を誇りに思い、演じる役を吟味。映画『ハンガー・ゲーム』や『ヘイト・ユー・ギブ』では彼女らしい個性ある演技を披露しています。恋人や生い立ち、出演作品などをご紹介していきます!どうぞ最後までご覧ください!
アマンドラ・ステンバーグの年齢、身長、恋人は?
アマンドラ・ステンバーグは、1998年生まれの26歳、身長は160㎝です。
アマンドラ・ステンバーグは、2016年頃にノンバイナリーだとカミングアウトしました。私の想像ですが、カミングアウトするまでは葛藤の毎日だったと思います。
世間の目も気になるでしょうし、両親に対しても複雑な気持ちがあるでしょう。そもそも自分がノンバイナリーだと認めること自体も勇気が要るでは?と私は思います。
アマンドラ・ステンバーグは実際、ノンバイナリーだと受け入れる事は容易ではなかった、と語っています。ついに受け入れることが出来た時は、「心の底からホッとした」と言うほど。
アマンドラ・ステンバーグは、カミングアウトする前はウィル・スミスの息子のジェイデン・スミスが彼氏でした。
アマンドラ・ステンバーグはカミングアウト後、女性のシンガーソングライターのキング・プリンセス、ギタリストのスネイル・メイルとお付き合いがありました。
アマンドラ・ステンバーグの現在ですが、恋人がいる情報はなくシングルのようですね。
現在のアマンドラ・ステンバーグは、ノンバイナリーであることは自分の一部分であり、より深く愛を理解できる、とポジティブに捉えています。
様々な葛藤を乗り越えてポジティブになれたわけですね。
アマンドラ・ステンバーグのようにポジティブになれないパターンもあるかと私は思います。性的指向で人を判断しない世の中にならないといけないと私は感じます。
アマンドラ・ステンバーグは 映画ハンガー・ゲームで黒人蔑視発言を浴びた
アマンドラ・ステンバーグがブレイクした映画は、14歳の時に出演の『ハンガー・ゲーム』。サバイバルゲームの中、不運な死を遂げる少女ルーを演じました。
しかしこの映画が公開された当初、ルー役に黒人の女優をキャスティングしたことを不満とし、SNSなどに黒人の命を蔑視するような書き込みが散見。
原書の中でも、ルーは ”ダークブラウンの肌と瞳” と書かれているにも関わらず、です。アマンドラ・ステンバーグはこの物語が大好きで、映画版が製作される前にすでに数回読んでいました。
アマンドラ・ステンバーグはオーディションの話を聞くと、どうしてもルーを演じたくてすぐに受けに行ったのです。裏には、演じたいと思える黒人の役に出会うのが難しい、という悲しい現実も。
アマンドラ・ステンバーグは書き込みに当然心を痛めましたが、大して驚くことではなかった、という当時14歳にして大人な発言を。個人的には驚きの発言です。
私の想像ですが、こういった発言をそれまでに何度か聞いていたのだと思います。その度に傷付かないように、彼女なりの気持ちの整理の付け方をすでに持っていたのだと私は感じました。
アマンドラ・ステンバーグは父は白人、母は黒人なのでハーフです。どちらの立場も分かるし、どちらも嫌うことも出来ない。かなり複雑な心境だと私は思いますよ。
幸いアマンドラ・ステンバーグの演技は正当に評価され、ティーン・チョイス・アワード映画部門ケミストリー賞を受賞しました。
アマンドラ・ステンバーグは映画ヘイト・ユー・ギブで黒人差別の悲劇を熱演!
2018年の映画『ヘイト・ユー・ギブ』は、黒人女性の作家アンジー・トーマスの同タイトルの小説の映画化したものです。
この映画のユニークな点は、アマンドラ・ステンバーグ演じる女子高生スターの生活環境です。家があるのは黒人が多く治安が悪い地域、でも高校は白人が多い地域にあり、しかも私立高校。
しかもこの高校に通う生徒はほとんどが白人。白人と黒人、どちらの言い分も分かるし、違いを受け止めているはずだが、いまいち自分のアイデンティが分からない。ちなみに彼氏は同じ高校の白人男性。
そんな中、治安が悪い地元で育った黒人の友人男性が、勘違いした警官によって撃たれて命を落としてしまいます。
それを目の当たりにしたスターは、保身のため何もしないのか、身の危険を冒してまでもアクションを起こすのか迷い悩む、というストーリー。
人種問題は本当に根深いですね。「Black Lives Matter」という言葉が生まれたのが2013年。しかし『ヘイト・ユー・ギブ』のような映画が作られている現実。
しかしこの映画の主なメッセージは、理不尽に命を奪われた悲劇の黒人とするのではなく、この事件によって多くの黒人たちの中に生まれた憎しみを周りに伝染させないで、だと私は思います。
憎しみを憎しみで周りにまき散らすのではなく、もっと有益なものに変換して周りに与えるべき、というメッセージがあると私は思いました。
そしてストーリーとは関係ないかもしれませんが、女子高生スターの言葉「”死に方”にフォーカスするのでなく、”生きた事実”にフォーカスして」に私は妙に感動しました。
例え悲劇的な死を遂げようとも、最期の瞬間にその人の生き様や人生すべてが反映されるわけじゃない。私も全く同感です。
そしてこの『ヘイト・ユー・ギブ』はひと騒ぎあった映画です。当初キャスティングされていた白人俳優のキアン・ローリが、明らかに黒人差別と捉えられる動画をSNSにアップし、製作側から解雇されたのです。
撮影は終わっていましたが別の白人俳優をキャスティングし直し、該当シーンを撮り直しました。この映画は人種差別問題がテーマ。そうでなくても許される行動ではありませんね。
アマンドラ・ステンバーグは、白人女優がキャスティングされてもいい役に、黒人女優がキャスティングされることには大きな意味を持つ、と考えています。
私の意見ですが、黒人であるプライドは、アマンドラ・ステンバーグの「核」なんでしょうね。
アマンドラ・ステンバーグの主な出演作品、まとめ
アマンドラ・ステンバーグの出演作品
黒人としての誇りが高いアマンドラ・ステンバーグ。役を選ぶ時は、強い黒人の女性がメインキャストであることを基準にしています。
≪映画≫
・『ハンガー・ゲーム』(2012)
・『As You Are』(原題)(2017)
・『ヘイト・ユー・ギブ』(2018)
・『16歳、戦火の恋』(2018)
・『BODIES BODIES BODIES/ボティーズ・ボディーズ・ボディーズ』(2022)
≪ドラマ≫
・ Netflixドラマ『ジ・エディ』 (2020)
アマンドラ・ステンバーグの作品はほとんど好きな私ですが、『16歳、戦火の恋』は特におススメです。
私もほとんど知らなかったのですが、ナチス政権下ではユダヤ人のみならず黒人も酷い差別を受け、収容所に送り込まれるケースも多々あったのです。
アマンドラ・ステンバーグもそんな運命を受けた一人の少女を演じています。ラストは涙涙!
アマンドラ・ステンバーグのまとめ
・白人の父と黒人の母を持つハーフ。アマンドラという名前は、ズールー民族(南アフリカ共和国に存在する民族のひとつ)が話す言語で、”パワー” を意味する。
・黒人であることを誇りに思っており、演じる役を選ぶ時はその誇りに反しないように吟味している。
・2016年にノンバイナリーだとカミングアウトした。その後は、社会的マイノリティーをサポートすべく、LGBTコミュニティや公の場で、自分を受け入れ、愛することの大切さを発言している。
・フェミニズム活動家としても知られており、自身をインターセクショナル・フェミニストを自認している。
・有意義な活動や発言が認められ、ティーンズ・チョイス・アワードやNAACPイメージ・アワード等を受賞している。
私の印象では、幅広い性の概念を受け入れること、人種差別についても意見をはっきりと述べているアマンドラ・ステンバーグは、フェミニスト、同性愛者などのカテゴリーにこだわらず、各々がベストな状態で生きれる社会を望んでいるのだと思います。
これからも発信を続けてもらいたいですね。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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