マットデイモンは俳優のみならず、脚本家、映画プロデューサーとしても活躍中のマルチな才能の持ち主。寂しさから演技にのめり込んだ子供時代、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』誕生秘話やハーバード大学中退、”ソウルメイト” と呼ぶ妻ルシアナとの馴れ初め、結婚指輪に込めた思い、35歳までの代表作品など解説します!
マット デイモンの身長などのプロフィール 幼少期は孤独だった!
名前:マシュー・ペイジ・デイモン Matthew Paige Damon
身長、体重:178㎝、85kg
出身地:アメリカ マサチューセッツ州
学歴:ハーバード大学 中退
家族:妻、娘4人
マット・デイモンの父は株のブローカー、母は幼児教育の大学教授。何だか堅そうな家庭ですね。両親はマット・デイモンが2歳の頃に離婚し、彼と兄は母と暮らすことに。
マット・デイモンが幼少期から誰かになりきって演じることにのめり込んでいたのは、寂しさを紛わす目的もあった、と語っています。
両親の離婚でやっぱり寂しさを感じていたのですね。紛らわすものが必要だったとなると、かなり孤独だったのでは、と私は思います。
しかも教授の母は、当たり前ですが子供の発達の知識が豊富。でもそれが裏目に出て、我が子の成長にかなり客観的な態度だったのです。
そんな母と過ごすのは居心地が悪かった、とマット・デイモンは語っています。
「演技に夢中になったのは、ものすごく愛が欲しかったんだろうなぁ。元をたどれば注目して欲しいという単純な気持ち。寂しくて居場所を求めていたんだよ」
母親にもちろん悪気はないのですけどね。私の印象ですと、世間的には母が幼児教育のプロなんて聞くと、さぞかし子育てには有利と思いがちですが、そうでもないのですね。
マット・デイモンは13歳で俳優になると決心。同じく演技が大好きなベン・アフレックとの出会いもあって、16歳で2人でオーディションを受け始めます。
2人は今でも良き友人同士です!それぞれの家族も一緒に旅行に行くことも。トーク番組では、マット・デイモンがボケ役、ベン・アフレックがつっこみ役でめちゃ面白い!
この後に書きましたが、2人は若い頃苦労を共にしました。苦労を分かち合ったことで家族のような強い絆が生まれたのだと私は思います。
マット・デイモンは頭いい? ハーバード大学中退の理由とは?
マット・デイモンはハーバード大学の学位じゃなく自分自身に賭けた!
マット・デイモンは頭もすごくいいんです。何とハーバード大学に進学!本人曰く、俳優として軌道に乗っていなかったので二足のわらじなんですって。
ハーバードをそんな言い方する人、いるんですね!ガリガリ勉強しなくてもクラスでトップになるタイプかと私は思います。
ハーバード進学後もオーディションを受け続けましたが、エクストラとか端役ばかり。端役じゃなくて主役が欲しい!何とかして映画界に食い込みたい!
そんな思いの頂点が、代表作『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』の脚本作りだったんです。ベン・アフレックとの共同作業でした。でも現実は厳しく、
「脚本なんて書いたことなったかったから構成も何もないよ。でも一日中とにかく書き続けて、シーンとシーンを組み合わせていった」
マット・デイモンのIQは160(東大生の平均IQは120)もあるんですが、そういうの関係ないですね!
しかもオーディションやエキストラ出演しながらですから、相当切羽詰まってないとここまで出来ないと私は思います。
マット・デイモンがハーバード大学を中退したのもこの頃。もっと自分を追い込んだわけですね。ほんと、とことんやる人というのが私の印象。
脚本は2年間の試行錯誤と苦行の末、1994年についに完成!映画は1997年に公開、大ヒット。マット・デイモンはアカデミー賞脚本賞を受賞し、主演男優賞にもノミネート!
授賞式の映像がありますが、マット・デイモンとベン・アフレックの嬉しさが私にさえ伝わって来ますね。輝く笑顔です。
マット・デイモン念願の主役のこの映画は、幼児虐待のトラウマが邪魔をして自分の人生を切り開けない青年が、恋をして、本心をさらけ出せる人と出会って人生を変えていく物語。
マット・デイモンはこの映画の成功で5,000万円ほど稼ぎましたが、それまではアパートの電気がいつ止められてもおかしくないほどお金がありませんでした。
電気代を滞納していたのでしょうか(笑)。ギリギリで成功したわけですね。この映画は私の超おススメですが、そんな苦労の末に完成した映画となると、ますます好きになります。
マット・デイモンの執念の役作りがすごすぎる!
マット・デイモンのここまでの話は確かにすごいですが、私が彼は本当にすごい俳優だと思ったのは、執念の役作り。
1996年の映画『戦火の勇気』ではアヘン中毒の兵士を演じるため、なんと3ヶ月で18キロも減量!しかも何がすごいって、主役じゃなく、助演的な役だったんです。
毎日16キロのランニングに食事はチキン、医師の監督なし。何が何でもこの役をゲットする!という執念だと私は思います。
マット・デイモンは後に医師から、「心臓が取り返しのつかないことになっていたかもしれない」と言われたほど危険なダイエット、通院を余儀なくされました。
命がけともいえるダイエットですね。得たいものがあるとそれ以外は見えず、目標に向けて一心不乱に進む俳優だと私は思います。
マット・デイモンのこの執念の役作りに映画監督フランシス・フォード・コッポラは感動し、彼を映画『レインメーカー』にキャスティングしてます。
マット・デイモンの演技力もありますが、彼の意気込みに監督は心動かされたと私は思います。
マット・デイモンの妻ルシアナ・バロッはソウルメイト!
マット・デイモンと妻の馴れ初めは?
マット・デイモンは2005年に4歳下のルシアナ・バロッソさんと結婚。馴れ初めがまた素敵なんです!
ルシアナさんはアルゼンチン出身。当時はマイアミに住んでバーで働き、4歳の一人娘(アレクシア)を女手一つで育てるシングルマザーでした。
マットデイモンとルシアナさんを引き寄せたのは、マイアミで撮影された2003年の映画『ふたりにクギづけ』。撮影合間にスタッフとたまたま入ったバーがルシアナさんの勤務先だったのです。
ありがちな出会いパターンですが、引き寄せの連続。当初、映画はハワイで撮影の予定だったのが、マイアミに変更に。
しかもこの夜、マット・デイモンは出かける気ゼロ。スタッフが「行こうぜ」と無理やり彼を連れだしたんです。
そしてルシアナさんが働くバーに到着。客がわんさかいる店内奥のカウンター越しのルシアナさんに目がクギづけになったんですね!この映画みたいに(笑)
ルシアナは光輝いていた、と当時を振り返るマット・デイモンに、バーなんだからそりゃライトぐらいあるでしょ、とクールに切り返すルシアナさん。
でも彼女は”縁”を感じていました。ルシアナさんはマットと出会った時のことを、
「縁がある人に出会う時って、その人と結ばれてるのよ。映画スターだとかは関係ない。私にとってのその人はマットだった」
と語ってます。運命の出会いですね。ルシアナさんもクールに切り返してますが、この出会いは嬉しかったと私は思いますよ。シングルマザーの苦労もあったでしょうし。
マット・デイモンは女優じゃなく、一般女性と結婚出来て本当に幸運だったと語ってます。
過去には女優のローナ・ミトラ、ペネロペ・クルス、ウィノナ・ライダー等と付き合ってましたが、パパラッチがすごかったようです。
マットデイモンの兄は26歳で結婚しましたが、自分は結婚しないだろうと思っていました。私の想像ですが、ルシアナさんに出会ったそんな思い込みが吹っ飛んだと思います。
出会った夜にデートに誘われたルシアナさん。4歳の娘がいるから、と断ろうとしたのが逆にマット・デイモンには刺さるポイント。母親であることを優先させるって素晴らしい!
ええ、でも「素晴らしい」と言えるあなたが素晴らしい!と私は思いますね。女性にとってすごく嬉しくないですか?男の中の男だと私は思います(笑)
マット・デイモンの結婚指輪に込めた思いが素敵!
マット・デイモンはルシアナさんと2年間交際を経て2005年に結婚。結婚指輪のストーリーがまが素敵なんです!
もとは、マット・デイモンの祖父が祖母に結婚指輪として贈ったもの。マット・デイモンが母に結婚すると伝えると、母は彼にこの指輪を譲り渡したのです。
こんな贈りものをするお母さま、私は素敵な女性だと思います。結婚指輪をずっと後世に遺すっていいですよね。
小さなダイアモンドが施されたこの指輪。マット・デイモンがまたいいこと言ってます。
「ダイアモンドのクオリティはそれほど良くないよ。祖父は経済的に余裕がなかったから、この指輪が工面できた精一杯のもの。でも祖父と祖母は60年以上も連れ添っていたんだ。大切なのは指輪じゃなくて、その結婚生活さ」
6つの小さなダイアモンドが施されたその指輪をマット・デイモンは夫婦の絆とするため、3つのダイヤモンドを自分の指輪の内側に、残り3つをルシアナさんの指輪の内側に施しました。
”内側”ってのがポイントですね。自分たちにしかその存在を知らない、2人だけの秘密みたいで私はすごく素敵だと思います。
たっかい指輪を買えるのに、あえて祖母の結婚指輪を自分と妻の結婚指輪として新たに命を吹き込む。つくづく男前だと私は思います。
マット・デイモンの妻は彼を支え続けるいい女房!
マット・デイモンは、撮影ロケで2週間以上家に帰れない場合、ロケ地に家族も “Family trip” で連れて行きます!
「愛する人とは出来る限りそばにいなきゃダメさ。妻は僕のソウルメイト。彼女と離れるなんて嫌だね」
どんだけ惚れてるんですかね(笑)本人はファミリー・ファーストって言ってますけど、ワイフ・ファーストだと私は思いますが。
私の想像ですが、4人の娘たちと長期間離れる事を避けたい気持ちもあるでしょう。マットデイモンは子供の頃に寂しい思いをしてますからね。
マット・デイモンが良いメンタルを維持できるように支えているのもルシアナさんです。撮影中、この映画は成功しないな、と気づいてしまっても撮影を続けなきゃならない。
マット・デイモンはそんな時、すごく気が滅入るそうです。一度は本当に鬱状態になった彼をルシアナさんは支え、「We’re here now」という言葉を。
「私たちは今ここにいる」ー 後先は考えずに”今”をただ生きればいいのよ、という意味かと私は思います。この映画の評価なんて誰にも分らない。ただ今は撮影に全力を出し切る、ですかね。
ルシアナさんも相当懐の深い女性だと私は思います。シングルマザー時代に色々苦労あったと思いますよ。今年で結婚19年目!末永くファミリーでお幸せに!
マット・デイモンの主な出演作品
高評価の作品を中心にリストアップしました。
・『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(1997)
・『レインメーカー』(1997)
・『ラウンダーズ』(1998)
・『プライベート・ライアン』(1998)
・『リプリー』(1999)
・『オーシャンズ』11~13 (2001)
・『ボーン・アイデンティティー』(2002)
・『ボーン・スプレマシー』(2004)
私のイチオシはやっぱり『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』です。遥か昔に映画館で観た時、感動してぶるっと来たのをこのブログを書きながら思い出しました。
ロビン・ウィリアムズがマット・デイモンに「It’s not your fault」- 君は悪くない – と繰り返し言うシーンは、目頭が熱くなります。
次は『リプリー』。自分が持っていない物を全て持っているディッキーとして生きるため、とことん自分をディッキーに変換していく。
その手口が巧妙過ぎて私はストーリーに付いて行くのが大変でした。
マット・デイモンは、どんな役でも”なりきり力” が恐いぐらい凄まじいと私は思います。「この役は俺にしか出来んのじゃあ!」の気迫がどの作品からも伝わってきます。
映画『オッペンハイマー』ではロバート・ダウニー・jr.と共演しました。ロバート・ダウニー・ジュニアのページもご覧ください!
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これからも凄まじい気迫の演技を期待しましょう!
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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